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 その様な伝承の事実は臨済宗(禅宗の一派)の開祖である栄西(ようさい/えい
さい、1141-1215)が創建された鎌倉五山の一つである寿福寺の禅僧無住道暁の著し
た「紗石集」への記述でも知ることができます。
o 茶は薬種
  不老長寿を願う人間の想いが凝縮された飲み物であり、飲茶そのものは更にさ
 かのぼり紀元前に既に始まっていたとも伝えられています。
o 茶樹はカメリア(椿)の一種です。
o 「茶」と言う字の考案は九世紀の唐の時代と言われておりまして、丁度『茶経』
 を著した陸羽の活躍時期とほぼ一致しております。
o 「茶」の意味は「苦菜」/にがな 「苦茗」/くめい の二つの意味を持つと言
  われているようです。
  「苦菜」=あえて苦い物を口にすることにより先人の苦難を想い起こす。
  「苦茗」=苦い茶をすする朝の気持ちはなんともいえない清々しさがある。
 (こうして、私は閑寂枯淡の孤独生活にはいることができるようになれた自分自
    身を祝福する。)
o「茶禅一味」
  茶の湯(茶道)特に侘び茶の世界では茶道と禅とは一体であるという意味です。
  その事を表す記述として日本の千利休の弟子である山上宗二が次のように書き
  シルしています。『茶の湯は禅宗より出たるに依りて、僧の行を専にする也。』
  このことは、茶席での掛物はじめとした多種多様な場面で、禅語や禅に由来す
 る書画が用いられている所以です。
 この様に茶の湯(茶道)の目指すところは禅宗の教え、精神感を深く体現する事
と広く認識されています。
 (近年この認識に対する検証で異なった諸説もあるようですが…)
 いずれにしても清風や名月等 金銭価値とは無縁の物に茶道の精神、粋を求める
精神は禅宗の目指す世界と渾然一体となった物であろかと感じております。
 はからずもこの四季豊かな日本に生まれ、しかも異なるDNAを排除するのでは
なく、あまねく深く受け入れる精神の大和民族の血を受け継ぐ私たちはまことに幸
せな民族であろうかと思います。
 折りに触れ、茶席で出会う漢詩について知っておくことは、賢明なるロータリア
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